観照かんしょう)” の例文
近来(純粋自然主義が彼の観照かんしょう論において実人生に対する態度を一決して以来)の傾向は、ようやく両者の間の溝渠こうきょのついに越ゆべからざるを示している。
有頂天うちょうてんになっておごれないのである。逆に、あさましいとすら自己を観照かんしょうされだしていたのだった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)