覆奏かへりごと)” の例文
かれ、ますます見畏みて山のたわより御船を引き越して、逃げ上りいでましつ。ここに覆奏かへりごとまをさく、「大神を拜みたまへるに因りて、大御子おほみこものりたまひつ。かれまゐ上り來つ」
ここにその后名は弟橘おとたちばな比賣の命の白したまはく、「妾、御子にかはりて海に入らむ。御子は遣さえし政遂げて、覆奏かへりごとまをしたまはね」とまをして、海に入らむとする時に、菅疊すがだたみ八重やへ皮疊かはだたみ八重やへ
かれかくはらひ治めて、まゐ上りて、覆奏かへりごとまをしたまひき。