“褓母”の読み方と例文
読み方割合
ほぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乳母車は大抵長い外套を着て頭から裾迄大幅のリボンを二筋垂れた一定の服装の褓母ほぼが押して居る。車の中の赤ん坊は水色か何かの毛布にうづまつてまつたく人形の様だ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
若者は民顕ミュンヘンの生れだが、フランクフルトに住んで、今年そこの大学を卒業したのである。これから三つばかり駅を行くと、そこの山上に孤児院がある。若者の姉はそこの褓母ほぼになっている。
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)