褊陋へんろう)” の例文
ついでその舞台開ぶたいびらきゆうべにも招待を受くるのえいに接したのであったが、褊陋へんろう甚しきわが一家の趣味は、わたしをしてその後十年の間この劇場の観棚かんぽうに坐することを躊躇ちゅうちょせしめたのである。
十日の菊 (新字新仮名) / 永井荷風(著)