“衣被香”の読み方と例文
読み方割合
えびこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女房たちに勧められて少し座を進めた時に、かすかな衣被香えびこうのにおいがしたので、自分の想像はまちがっていなかったと思い、長い間思い続けた恋であったことなどを上手じょうずに話しても
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)
支那しな東京錦とんきんにしきの重々しいふちを取ったしとねの上には、よい琴が出ていて、雅味のある火鉢ひばちに侍従香がくゆらしてある。その香の高い中へ、衣服にたきしめる衣被香えびこうも混じってくゆるのが感じよく思われた。
源氏物語:23 初音 (新字新仮名) / 紫式部(著)