行燈かんばん)” の例文
新字:行灯
夢のような夜気に行燈かんばんの灯が流れて、三助奴すけやっこを呼ぶ紅葉湯の拍子木ひょうしぎが手に取るよう——。
消えなんとする旅籠屋はたごや行燈かんばんを、時雨の軒に便る心で。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)