蟹股がにまた)” の例文
蟹股がにまたで逃げる角助は、すぐに追いつかれた。黒い雨合羽を頭から被った角助は、後から抱きついた源十のために投げたおされた。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
右のしゃちこばっていた薄汚ない奴をつづいてばたり、前の、目を血走らせていた蟹股がにまたを同じくばたり、いと鮮かに揚心流遠当てで、そこにのけぞらしました。