“螺旋式”の読み方と例文
読み方割合
らせんしき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木造、螺旋式らせんしき、三本マスト、フリゲット——長さは無慮二百四五十尺、幅は三十尺以上四十尺の間、排水は、玄人くろうとの目で見て三千トンは動かぬところ——
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
一つ二葉亭は洞察が余り鋭ど過ぎた、というよりもすべてのものを畸形的きけいてき立体式に、あるいは彎曲的螺旋式らせんしきに見なければ気が済まない詩人哲学者通有の痼癖こへきがあった。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
軽小とはいえ螺旋式らせんしきの蒸気機関を持っているところ、それらと思い合わせると、単に密猟の船ではなく、相当の要路のむねをうけて、日本の近海へ様子を見に来た船と見ないわけにはゆきません。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)