蝋石らふせき)” の例文
老人は得意になつて案内してれた。其れはマウパツサンの墓から遠くは無かつた。墓の上にはリラを植ゑ、うしろの円い蝋石らふせきの碑の上には詩人の半身像が据ゑてあつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
しくもあるかな、蝋石らふせきの壁に這ひゆく導線だうせん
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)