“虜将”の読み方と例文
読み方割合
りょしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敵の虜将りょしょうとはいえ、秀吉は、明らかに、心のうちで、玄蕃允盛政を惜しんでいたのである。勝家同様、秀吉もまた、彼の天質のどこかを愛して
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて孔明は、南安に使いをやって、さきに捕えておいた魏の帝族たる虜将りょしょう夏侯楙駙馬かこうもふばをこの地へ送らせた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
直義の延福寺生活はもう五十日にもなるが、それは虜将りょしょうにひとしい扱いだったので「約束がちがう」と初めから直義の感情をひどくこじらせてしまっている。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)