“蘆手絵”の読み方と例文
読み方割合
あしでえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
! 陽炎かげろうを幾千百すぢ、寄せ集めて縫ひ流した蘆手絵あしでえ風のしわは、宙に消えては、また現れ、現れては、また消える。刹那せつなにはためく。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
闘うべくばなよ/\と相手のまわりを蘆手絵あしでえの模様に流れ周って、末遂げて来ました。どこかに狡いいのちがあるのでしょう。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
蘆手絵あしでえのように、なよ/\と淀み流れることも、引き結ぶことも、自らはからわずして描き現われ、書き示して、生となし死となし、人々の見果てぬ夢をも流し入れて、だん/\太りまさりながら
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)