薬苞くすりづと)” の例文
「はい。その御迷惑も、お察しせぬではございませぬ。……けれど、妻へいただいたあのお薬苞くすりづとは、朝家ちょうかの典医寮でなくては用いぬ物かとぞんじまする。で、じつはにわかに」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)