薬王寺やくおうじ)” の例文
旧字:藥王寺
四国二十三番の札所ふだしょ薬王寺やくおうじにゆく足だまりにもなるので、遍路へんろの人のほのじろい姿と、あわれにふる鈴のもこのたそがれのわびしい点景。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼はその日無沙汰ぶさた見舞かたがた市ヶ谷いちがや薬王寺やくおうじ前にいる兄のうちへも寄って、島田の事をいて見ようかと考えていたが、時間の遅くなったのと
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)