蒯良かいりょう)” の例文
大兵を損じたばかりか、おめおめ逃げ帰って来た蔡瑁を見ると、初めに、劉表の前で、卑怯者のようにいい負かされた蒯良かいりょう
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蒯良かいりょうも、ぜひなく黙ってしまった。大義と閨門けいもんとはいつも相剋そうこく葛藤かっとうする——。が、今は争ってもいられない場合だった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
劉表は、まだ甚だ釈然としない気色であったが、蒯良かいりょうの事理明白なことばに、否むよしもなく
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侍臣の蒯良かいりょうも、劉表のかたわらにあって共々、彼の言い訳をたすけて
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
襄陽城の内で、蒯良かいりょうは、劉表りゅうひょうのまえに出て、ひそかに進言していた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)