葷斎くんさい)” の例文
柳湾は江戸詩人の中わたくしの最も愛誦あいしょうするものである。鄙稿ひこう葷斎くんさい漫筆』にその伝とあわせて記述する所があるからここには除いて言わない。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わたくしは今茲こんじ甲子の春正徳寺に赴きその孫女に面会した。その時聞き得た南園の逸事談は『葷斎くんさい漫筆』と題した鄙著ひちょに記してあるのでここには言わない。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)