葭簾張よしずばり)” の例文
一方は錢形平次と八五郎、赤羽橋有馬屋敷の角、お堀端の葭簾張よしずばりの中に、辰刻いつゝ(八時)過ぎから眼を光らせました。
そんな事を言いながら、小屋の後ろの方、見物人のために作った、葭簾張よしずばりの便所の側まで行くと、平次は黙って突立ったまま、しばらくは動こうともしません。
南辻橋の空地、粗末な葭簾張よしずばりの小屋に、青竹の手摺をぐるりとめぐらしたところへ、界隈かいわいの女子供は目の詰んだざるや、風呂敷持参で朝のうちから詰めかけて来ました。
巴屋の店は両国広小路にありますが、葭簾張よしずばりの浅間な店で、夜は泊るわけに行きません。
夜つぴてあきなひをして居るか、宵だけで仕舞つて歸るにしても、葭簾張よしずばりの見通しだ。