葭簾囲よしずがこ)” の例文
ただ広びろとつづいたなぎさに浪の倒れているばかりだった。葭簾囲よしずがこいの着ものぎ場にも、——そこには茶色の犬が一匹、こまかい羽虫はむしれを追いかけていた。
海のほとり (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)