落合芳幾おちあいよしいく)” の例文
けれども、明治十八年建設当初に、河鍋暁斎かわなべぎょうさい落合芳幾おちあいよしいくをしてこの館の点睛てんせいに竜宮の乙姫を描かせたほどのきらびやかな眩惑は、その後星の移るとともに薄らいでしまった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その作者は武田交来とか笠亭仙果とかいう人が多く、画家は落合芳幾おちあいよしいくと決まっていたように記憶している。これらの草双紙の値は大抵二冊つづき五銭というのが普通であった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)