あつむ)” の例文
私はいくらかフランス語が読めるやうになると長島あつむといふ男と毎週一回会合して、ルノルマンの「落伍者ラテ」といふ戯曲を読んだ。
いづこへ (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
私にさういふ読み方をさせるやうな、聞きての役に適当した長島あつむといふ相棒がそのころ健在であつたせゐです。この才人は夭折しました。
女占師の前にて (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
私はもう当時の事情をみんな忘れてしまつたけれども、雑誌がはじまるまで私の友達といへば長島あつむがたつた一人であつた筈で、私自身が雑誌を発案する筈はない。
処女作前後の思ひ出 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
三人目は長島あつむであつた。
暗い青春 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)