“菜花(なたね)” の例文
山はどこも彼処(かしこ)も咽(むせ)かえるような若葉が鬱蒼(うっそう)としていた。痩(や)せた菜花(なたね)の咲いているところがあったり、赭土(あかつち)の多い禿山(はげやま)の蔭に、瀬戸物を焼いている竈(かまど)の煙が、ほのぼのと立昇っていたりした。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)