苑内えんない)” の例文
かつて人の足に踏ませない苑内えんないなので、ここの庭苔にわごけは実に眼醒めざめるばかり鮮やかであった。苔の香いというものを私はここで初めてせるほど知った。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)