花崗岩みかげいは)” の例文
でもまだ、彼は、確かに氣難きむづかしげな容子で、大きな頭を椅子の背のふくらみにもたせかけ、荒削あらけづりの花崗岩みかげいはのやうな顏にも、大きな黒い眼にも、火の光を受けてゐた。
土地のふくらみやなだらかな線や——苔やヒースの花や、花の咲いた芝や、きら/\したわらびや、色の柔らかい花崗岩みかげいは等で山の背や峽谷に與へられてゐる荒い彩色いろどりを眺めて私の眼は樂しんだ。