色分いろわけ)” の例文
彼には世間が平たい複雑な色分いろわけの如くに見えた。そうして彼自身は何等の色を帯びていないとしか考えられなかった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼には世間がひらたい複雑な色分いろわけの如くに見えた。さうしてかれ自身は何等のいろを帯びてゐないとしか考へられなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
不都合きわまる魔物じゃないか。だから色分いろわけにして、少しそのぶんを知らしめなくっちゃいかんよ
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)