舒明じょめい)” の例文
雑歌ぞうか崗本おかもと天皇(舒明じょめい天皇)御製歌一首である。小倉山は恐らく崗本宮近くの山であろうが、その辺に小倉山の名が今は絶えている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
推古天皇崩御の後をうけて舒明じょめい天皇位を継ぎ、ついで皇極こうぎょく天皇の御代となるのであるが、この間において蘇我入鹿の専横はいよいよ激しくなる。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
舒明じょめい天皇が、宇智野うちぬすなわち大和宇智うち郡の野(今の五条町の南、阪合部さかあいべ村)に遊猟したもうた時、中皇命なかちすめらみこと間人連老はしびとのむらじおゆをしてたてまつらしめた長歌の反歌である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
舒明じょめい天皇が香具山かぐやまに登り国見された折の御製の末尾に、「うまし国ぞ あきつ島 大和の国は」という御満悦の言葉が拝されるが、その言葉がふと思い出され
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)