膩身あぶらみ)” の例文
……たかだかは人間同士、夥間なかまうちで、白いやわらか膩身あぶらみを、炎の燃立つ絹に包んで蒸しながら売り渡すのが、峠の関所かと心得ます。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)