“老夫(じじい)” の例文
どこに居た処で何の楽(たのしみ)もねえ老夫(じじい)でせえ、つまらねえこったと思って、気が滅入(めい)るに、お前様は、えらい女(ひと)だ。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
代々養なわれた老夫(じじい)だで、横のものをば縦様(たて)にしろと謂われた処で従わなけりゃなんねえので、畏(かしこま)ったことは畏ったが、さてお前様がさぞ泣続けるこんだろうと、生命(いのち)が縮まるように思っただ。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)