翼裾ウイング)” の例文
ピゲエの翼裾ウイングなんかひきずってきたら大恥をかくところだった。みなさんうそみたいにしとやかで、魔に憑かれたような上品な声で話している。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
翼裾ウイングのほうはピゲエの一九四〇年の変り型ファンシイで、すこしデモードだけどピゲエでつくらせたというのが強味だ。着換えをしてママに見てもらいに行くとママが笑いだした。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
朱鷺とき色の大きな翼裾ウイングと白のジョーゼットの釣鐘裾クローシュだ。白のジョーゼットのほうはちょっとドガの踊り子のようになる。園遊会には向くがサロンにいると子供っぽく見えるおそれがある。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)