翔込たちこ)” の例文
いまの並べた傘の小間隙間すきまへ、柳を透いて日のさすのが、銀の色紙しきしを拡げたような処へ、お前さんのその花についていたろう、蝶が二つ、あの店へ翔込たちこんで、傘の上へ舞ったのが、雪の牡丹へ
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)