羅宇直らうなお)” の例文
羅宇直らうなおしの細い煙を立ててはいるものの、芸術的な本能やむにやまれず、捨てたはずののみを取っては、こうして日夜人知れず、何かしきりに彫っているんです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
羅宇直らうなおしの稼業しょうばいに出られないのは、むろんのこと……なによりすきな、というよりも、イヤ、それはもう第一の本能といっていいほど、ひまさえあれば手にせずにはいられない馬の彫刻にも
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)