置目おきめ)” の例文
天皇はそのためにわざわざお宮の戸のところへ大きなすずをおかけになり、置目おきめをおめしになるときは、その鈴をお鳴らしになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
後にはその御骨を持ちのぼりなさいました。かくて還り上られて、その老婆を召して、場所を忘れずに見ておいたことを譽めて、置目おきめ老媼ばばという名をくださいました。
然ありて後に、その御骨を持ちのぼりたまひき。かれ還り上りまして、その老媼を召して、その見失はず、さだかにその地を知れりしことを譽めて、置目おきめ老媼おみなといふ名を賜ひき。
天皇は置目おきめのおねがいをお許しになり、それではもうあすからそなたを見ることもできないのかとおっしゃる意味の、お別れの歌をお歌いになりながら、わざわざ見送りまでしておやりになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
後には置目おきめ
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)