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繅車
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いとぐるま
ふりがな文庫
“
繅車
(
いとぐるま
)” の例文
二台の人力車がらくに行き違うだけの道を隔てて、向いの家で糸を
縒
(
よ
)
る
繅車
(
いとぐるま
)
の音が、ぶうんぶうんと聞える。
二人の友
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
家によりては異樣に高き梯の
巓
(
いたゞき
)
に門口を開けるあり。その内を望めば、
繅車
(
いとぐるま
)
の前に坐せる老女あり。側なる石垣の上よりは黄に熟したる木の實の重げに
生
(
な
)
りたる枝さし出でたるべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
マルガレエテ一人
繅車
(
いとぐるま
)
の傍に坐しゐる。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
繅車
(
いとぐるま
)
の音のする家から、太鼓の音のする家に移ったのである。京町は小倉の遊女町の裏通になっていて、絶えず三味線と太鼓が聞えていた。この家へもF君は度々話しに来た。
二人の友
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
繅
部首:⽷
17画
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画