“繅車”の読み方と例文
読み方割合
いとぐるま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二台の人力車がらくに行き違うだけの道を隔てて、向いの家で糸を繅車いとぐるまの音が、ぶうんぶうんと聞える。
二人の友 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
家によりては異樣に高き梯のいたゞきに門口を開けるあり。その内を望めば、繅車いとぐるまの前に坐せる老女あり。側なる石垣の上よりは黄に熟したる木の實の重げにりたる枝さし出でたるべし。
マルガレエテ一人繅車いとぐるまの傍に坐しゐる。