縫殿介ぬいのすけ)” の例文
縫殿介ぬいのすけがそれを読み聞かせてやっていると、彼のうしろへ立ち寄って、共に、涙の眼をもって、ぬすみしている男があった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
佐渡も縫殿介ぬいのすけも、的確に目標を指さされた心地がした。或は? ——いやいやこの上は、武蔵のいそうな処としては其処以外には考えられない。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その挨拶にも、縫殿介ぬいのすけは、力ぬけを感じたが、すぐ長岡佐渡の書面をさし出し、また、口上でも、いい足した。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太鼓打の縫殿介ぬいのすけが、答えた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)