縒々よれよれ)” の例文
手をつかえているのは、人品はいやしくないが、縒々よれよれになった帷子かたびらを着て、貧しげな前差まえざし一本を帯びた浪人で、彦兵衛よりは年もずっとっている民谷銀左衛門であった。
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)