緩和かんわ)” の例文
神器の御譲渡ごじょうと、立太子の挙式、つづいて建武式目の公布などがあってからこっちは、ここの警戒や扱いも、自然ずっと、緩和かんわされていたときでもある。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
最初に肉がちぢむ、詰め込んだガーゼで荒々しくその肉をすられた気持がする、次にそれがだんだん緩和かんわされて来る、やがて自然の状態に戻ろうとする
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
頭痛だけは、すこし緩和かんわした。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)