“緩和剤”の読み方と例文
旧字:緩和劑
読み方割合
かんわざい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はこういう場合の緩和剤かんわざいとしていつもの通り母を求めた。その母は座敷の中にも縁側にもどこにも見当らなかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
したがってお延は不体裁ふていさいを防ぐ緩和剤かんわざいとして、どうしても病室へ入らなければならなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうしてただ自然の恵から来る月日つきひと云う緩和剤かんわざいの力だけで、ようやく落ちついた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)