締括しめくゝ)” の例文
尤も主人の總七は女房のお信が死んでからは、稼業の事などは一向身にまなかつたやうで、死んで了つたところで、店の締括しめくゝりに何の不自由もあるわけは無かつたのです。
「そんな譯ぢやございませんが、——跡取りのお孃さんが亡くなると、一應帳面の締括しめくゝりもつけて置かなければならず、それに葬ひ萬端の費用のことも考へなきやなりません」