“緑礬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょくばん50.0%
ろうは50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
叢林そうりんは大地を肉体として、そこから迸出ほうしゅつする鮮血である。くれない極まって緑礬りょくばんの輝きをひらめかしている。物の表は永劫えいごうの真昼に白みわたり、物陰は常闇世界とこやみせかい烏羽玉うばたまいろをちりばめている。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
物置の中には、いろ/\の物がゴチヤ/\してゐて、緑礬ろうはの入れてあつた大きな茶碗へ新らしく水を盛つたのが、マッチの灯であり/\と見られた。京子は緑礬ろうはを呑めば死ねると思つたのらしかつた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)