納所坊主なっしょぼうず)” の例文
駈け出して小賢こざかしげに納所坊主なっしょぼうず両三名がさえぎったのを、黙々自若もくもくじじゃくとして、ずいとさしつけたのは夜鳴きして参ったと言った眉間三寸、三日月形のあの冴えやかな向う傷です。
そして納所坊主なっしょぼうずがお経を読む折のように、声を張り上げてそれを読み出した。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
観海寺かんかいじ納所坊主なっしょぼうずがさ……」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)