“粗朶垣”の読み方と例文
読み方割合
そだがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加うるに、干潟にも、逆茂木さかもぎやら粗朶垣そだがきやらの障害はあったろうから、新田勢がここでの死闘は、これまでの、どこの戦闘よりは苦しかった。おそらくは義貞も、心中
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蠣殻かきがらのついた粗朶垣そだがきの中には石塔が幾つもくろずんでゐた。彼はそれ等の石塔の向うにかすかにかがやいた海を眺め、何か急に彼女の夫を——彼女の心を捉へてゐない彼女の夫を軽蔑し出した。……
或阿呆の一生 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)