米良めら)” の例文
祖谷いや米良めらの藤橋は別として、いわゆる丸木橋や一本橋を両岸に繁ぐにも、必要なものは松藤または白口藤などである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
米良めらの山の中の深い谷に身を投げて死んだ——だが、かりにこれをお銀様の身に比べて、妹に恋の全部を奪われた身になった時、果してお銀様が内外共に
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
次姉の(米良めらへ嫁した)くには云う。
末っ子 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
今から三十年あまり以前、肥後の東南隅の湯前ゆのまえ村の奥、日向の米良めらとの境の仁原山に、アンチモニイの鉱山があった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)