“篦目”の読み方と例文
読み方割合
へらめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「わざとらしさ」がどこにも見えるではないか。あの無益に篦目へらめを入れることや、形を強いて奇異にすることなくば、あのままでいかに美しくなるであろう。初期の作にその跡はほとんどない。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
あの光悦こうえつ作と云わるる著名な「鷹ヶ峯たかがみね」と銘する茶碗を見られよ。あの手作りの高台こうだい、あの一条ひとすじ篦目へらめ、何たる技巧の仕業であるか。あの自然な自由な「井戸いど」の茶碗の前に何の面目があろうか。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)