築土片町つくどかたまち)” の例文
若松屋惣七は、町人らしい縞の着物にその杖をついて、江戸川を渡って、築土片町つくどかたまちのほうから矢来下やらいしたへ抜けて行った。陽がかんかん当たって、走りづかいのやつこなどの笑い声のする往来であった。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)