“筒袖姿”の読み方と例文
読み方割合
つつそですがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手拭を頭に巻きつけ筒袖姿つつそですがたの、顔はしわだらけに手もやせ細ってる姉は、無い力を出して、ざくりざくり桑を大切おおぎりに切ってる。薄暗い蚕棚かいこだなの側で、なつかしい人なだけあわれはわけても深い。
紅黄録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
そのあとからまた筒袖姿つつそですがたがあらわれた。何でも朝の番に当った坑夫がシキへ這入はいる時間に相違ない。自分はようやく窓から首を引き込めた。すると、下から五六人一度にどやどやと階下段はしごだんあがって来る。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)