稜々ぎざぎざ)” の例文
この近辺を界して、南方の岩石は、藍色末に胡摩塩ごましおを少々振りかけたような斑点、藍灰色で堅緻だから、山稜も従って稜々ぎざぎざして、穂高の岩石と、形質がいささかも違わぬ。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)
南穂高からは半里で、およそ二時間かかる、頂の広さ十数歩、総て稜々ぎざぎざした石塊、常念峰のような円形のものは一つもない、東隅には方二寸五分高さ二尺の測量杭がたった一本。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)