禁厭おまじない)” の例文
「ああ見ていたとも、私が禁厭おまじないをしてあげたから何とも無かったんですわ。危ないことね。」
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「どうですえ、その森ン中の暗い枝に、烏瓜ッてやつがともっていまさあ。真紅まっかなのは提灯みたいだ。ねえ、持っておいでなさらねえか、何かの禁厭おまじないになろうも知れませんや。」
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)