“礜石”の読み方と例文
読み方割合
よせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うちへ帰っての毒薬を水飴の中へ入れてって見たが、思うようにいけません、どうしても粉が浮きます、綺麗な処へ礜石よせきの粉が浮いて居りますので
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ついこの頃よく江戸の市中に売りに来るようになった『石見銀山鼠いわみぎんざんねずみとり』……石見国邇摩郡いわみのくににまのこおりの石見銀山の礜石よせきからつくった殺鼠剤ねずみとり、これがひとの口にはいると
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
随分お大名にありました話で、只今なればモルヒネなどという劇剤もありますが、其の時分には何か鴆毒ちんどくとか、あるいは舶来の礜石よせきぐらいのところが、毒のはげしいところです。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)