破風はふう)” の例文
いっさいの景色は家の屋根と破風はふうとの海のように見えて、そのなかに一つの山のような起伏がはっきりと現われていました。
花もなければ花壇もなく、たゞ廣い砂利路じやりみちが草地を圍んでゐるばかりで而もこれが重苦しい森の氣分の中にあるのであつた。家は正面に二つのとがつた破風はふうがあり、窓は格子やうで狹かつた。
菊坂の坂上に建てたコの字型の建物で、玄關や破風はふうや長押を憚つた町家造りには違ひありませんが、それを内部の數寄をらした贅澤さに置き換へて、木口も建具も一つ/\が人の目を驚かします。