“石本”の読み方と例文
読み方割合
いしもと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私も葉巻をお附けになるお手元をただじっと見ていましたら、お顔を上げて、「お前は近頃石本いしもとさんに会うかい」といわれました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
翌十六日は一行の中の、石本いしもと所長と松沢まつざわ山口やまぐち両氏ならびに観測所主任の水上みなかみ氏と四人が浅間に登山したが、自分と坪井つぼい氏とは登らなかった。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
私の幼い頃には麹町区役所になっていた。その後に幾たびか住む人が代って、石本いしもと陸軍大臣が住んでいたこともあった。板塀の内には眼隠しとして幾株の古いかしの木が一列をなしてえられている。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)