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眤懇
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ぢつこん
ふりがな文庫
“
眤懇
(
ぢつこん
)” の例文
染吉を殺した下手人は、餘つ程染吉と
眤懇
(
ぢつこん
)
な奴だ。——染吉の後をつけて來て、妻戀稻荷で勇太郎と話すのを盜み聞きしたんだらう。
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
近頃疊屋とすつかり
眤懇
(
ぢつこん
)
になつたやうですから、いづれあの娘を、駒次郎へ押し付ける積りでせう。此節の武家は、そんな事を
銭形平次捕物控:030 くるひ咲
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「顏ぐらゐは知つてますがね。
尤
(
もつと
)
も、江戸中の良い女は一と通り知つてるつもりで——でも
眤懇
(
ぢつこん
)
といふわけぢやありませんよ」
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それぢや訊くが、お隣の孫三郎が、お前と大層
眤懇
(
ぢつこん
)
だつたといふが、若しや、二千兩といふ金を預けては置かなかつたか」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「外ぢやございませんが、小林樣のお宅はツイ御近所のやうですが、小森屋さんと
眤懇
(
ぢつこん
)
にしていらつしやることでせうな」
銭形平次捕物控:256 恋をせぬ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
その代り、時には飛んでもない者と、すつかり
眤懇
(
ぢつこん
)
になつてゐることがあります。巾着切
辰
(
たつ
)
三などもその一人で、相手は御法の網の目をくゞる、
雜魚
(
ざこ
)
のやうな男。
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「八五郎親分とはすつかり
眤懇
(
ぢつこん
)
になつたが、高名な錢形の親分は初めてだ、思つたより若いなア」
銭形平次捕物控:277 和蘭の銀貨
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
出發の日までにこの金の工面が付かなければ、赤井左門腹を切つても申譯しなければならぬ仕儀、工夫に餘つて、日頃
眤懇
(
ぢつこん
)
にして居る笹野新三郎に相談もして見ました。
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「顏だけは知つて居ますよ。
遊佐
(
ゆさ
)
の
右太吉
(
うたきち
)
とか言ふ、厄介な男で、庄司の若旦那の彌三郎さんは
眤懇
(
ぢつこん
)
にして居るやうだが、油斷のならない男です。——少し
上方訛
(
かみがたなまり
)
がありますが」
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そんなことはあるまい、この仕事はお前に打つてつけだと思つたよ、——なア、八、こちとらは武家が苦手だから、幸ひ隣同士で
眤懇
(
ぢつこん
)
にしてゐなさるやうだから、
江柄
(
えがら
)
三七郎の調べを
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「吉三郎夫妻とは餘つ程
眤懇
(
ぢつこん
)
の樣子で、時々此家へ來るさうですよ」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「城さんの
眤懇
(
ぢつこん
)
な方は、他にありませんか」
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「師匠も大層
眤懇
(
ぢつこん
)
だつたといふぢやないか」
銭形平次捕物控:286 美男番附
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「翁小左衞門樣とは昔からの御
眤懇
(
ぢつこん
)
で?」
銭形平次捕物控:221 晒し場は招く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
眤
部首:⽬
10画
懇
常用漢字
中学
部首:⼼
17画
“眤”で始まる語句
眤
眤近